2008年9月14日日曜日

前回の続き

「宿題やってこない生徒に先生って、何て言うのさ?」

「○○先生はねえ、2回続けてやってこないと、成績下げるぞっ!って言うでしょー。」
「やっぱりそういう人にはさぁ、何か罰を与えるべきなんじゃないの?やらなかったらクビとかさ。いきなりクビはかわいそうだから給料下げちゃうよ~とか。。。」

「ほーっ、なかなか厳しいねえ。自分らだって宿題忘れる事だってあるのにさ。。。立場が変わると違うねえ。(笑い)
でもさ、やらなかったら罰を与えるのと、やったら何か貰えるのと、どっちが良いわけよ?宿題やる側からすれば。。。」

「そりゃ貰えるのは嬉しいけど、そんな事したらお金が足りなくなっちゃうんじゃない?」

「ほぉほぉ、良くお分かりで。。。人って宿題出す側と、出される側で、立場が変わると言うことが違ったりするよね?今みたいに。。。パパはとにかくやってもらえれば良い訳なんだけど、そうでないと会社は儲かっていかないし、その人への給料も増えない。 なんか疲れるけど、しょうがないから考えてるわけ・・・」

「でも、やらない方が悪いんでしょ。」

「まあそうだけどね。それでやってくれるなら楽。。。あれこれ指示されて、やってないと叱られる。指示される方が楽かも知れないけど、それってちょっと嫌じゃない?やって当たり前でマイナスしかないってのは寂しいだろ。。。 塾の満点カードとか嬉しいんでしょ?」

「うん、溜まると景品と交換できるから、めっちゃ嬉しい。。。」
とかとか数分の会話。。。


とある若者意識調査では、「いい上司とは?」の質問に対し、
・具体的な指示をしてくれる
 →「お前に任せるから好きにやってみろ・・・」は、責任の放棄に映るらしい。
・褒めてくれる
 →叱咤されてもなにくそとは思わない。

今回の場合で言えば・・・
前々日に途中経過を聞いたとき、4営業日で4社案内を済ませたことを褒めるべきだった、 ということか。。。しかし残り1日で6社だから「おいおい頑張れよ!」は、今考えても致し方ない。もう一度その場面になったら多少褒め言葉を冠せたとしても、あの時はそこで褒める気になれなかった。

基本的には本人の中に欲求を起こさせるのが肝要なわけだが、人によって欲求の方向性も違うし、本人の欲求自体も一様ではない。人によって違うし、タイミングによっても効く言葉違うということになる。

本人の志向を知っておく、本人の状態見極める眼力、判断、そして掛ける言葉・・・なかなか奥が深い。
一定シェア、時間を共有している場合とそうでない場合でも違うし。
とにかく、彼に対しては少しやり方を変えないといけないかもしれない・・・。

しかし、何で自分はこの作業に疲れるんだろう?

2008年9月13日土曜日

宿題をやってこない生徒に先生は何て言うの?~子供との会話

中途入社して半年ほどのメンバーと、会話しながらかなりの疲労を覚えて帰途に着いた。
何故か珍しく「帰るコール」(・・・最近死語ですか?)をしたら、会社至近のショッピングモールにいるというので
そのまま向かい、家族揃って夕食を食べる。

なぜ疲れたのか?簡単に言えば、その入社半年の新人君。
「○○をいつまでにやります!」って全体会議の席上で約束したことを、やり切る事がなかなか出来ない。
「大丈夫か?」との問いにも、「大丈夫です、十分できます。」と答える。
たしかに、ある商品を贔屓にしてもらっているたかだか10社に対し、ご案内するという目標である。 その気になれば、電話+FAXで3時間もあれば可能なはず。当人は「10社のうち半分には、もともと行くアポもあるし、訪問時に一緒にご案内してきます・・・」と言う。
期間は来週の会議までの1週間。今回は守ると思っていた。一応、前々日の晩にはどこまで進んだか電話で確認した。それまでに営業日4日使って4社であった。そのうち1社は初日に自分も同行した時のもの。そこでは別の本題を会話しそろそろ終盤になったので。「すみません、○○のご案内だけさせていただきたいのですが、、、」と言って本人に振る。 「あっ!そうでした。」という顔。まあでも、その場で案内した。 先方は「まず先に、今ご相談したことやりたいし。うーん予算もねえ。。。でも一応検討してみますよ。本社とも話さないといけない。」 出足の反応としては十分である。 しかしその後が続いていなかったようである。 「社名を書き出して机に張っておくと良いよ・・・。」 そう言って別れたのだが。。。
「残り1日になったけど、進捗はどう?そうか、じゃあ残り1日期待してるよ・・・。」 電話で確認を入れた。。。
さて会議の日、結果的には完了していない。3社を残した。机を見たら・・・貼ってなかった。
その他の仕事がパッツンしてる訳でもない。 まあ片やの問題は、先輩社員は居るがマネジメント職が週2回しか行かない職場であること。 しかしである。。。ここまでして、またも裏切られた・・・。

「みんなと約束したことでもあるが、自分の口から言ったことであり自分に約束したことでもあるわけ。
それを、簡単に破るって言うのは、自分に対して失礼だと思わない?こういうの続けると自分に良くないよ。。。」

(ここからは食事しながら・・・)
『みたいな事があってさ、今日はなんか疲れたのよ・・・どう思う??? ところで学校の先生はさぁ、宿題やってこない生徒に何て言うの?』
これに対する中1、中2の回答、さらにはこうすれば?というアドバイスまでくれる。
なかなかやり取りが面白い。。。 その後の展開はまた。

2008年9月7日日曜日

『私はあなたとは違うんです!』は流行して欲しい。。。

一国の総理が、あっけなく辞任するのは理由はどうあれ、納得がいかない。

しかし、会見で残した『私はあなたとは違うんです!』という言葉。 この国が抱えるある種の病理のようなものに、なかなかいい処方箋なのかもしれないと 思いながら聞いていた。自分は政治音痴だし、詳しいことは分からないが、福田総理本人は、 どこかの局面で使いたかった最たる言葉じゃなかろうか・・・と邪推している。

その昔、盛田著『NOといえる日本』という本が流行ったことがあるが、 国際化が進展する中で、アイデンティティを守り、友好関係を築くために、 日本人の精神性にもっとも欠けているものを、象徴的言語として表現した・・・ のだと思う。
『あなたとは違うんです!』という言葉も、使われる局面がいささか小さかったが、根源的な意味は近しいだろう。

『地球はでっかい泥団子みたいなものだと思う。二色の泥が絡み合いながら マーブル模様になっている。これが戦争のない世界じゃないんかな?』 洞爺湖サミットで、とある左官屋さんが言ってた。 国家の枠では理想論かもしれないが・・・スタンスはそうありたいもんです。

違うものは違うと言う。
これはお互いがお互いを理解し、共に成長する関係性を作るためには 通らねばならないスタート地点でもある。

この言葉が流行語となり、
国際化の波に戸惑う日本国の。そして、、
真の自由や、社会との襞合わせに戸惑う日本人のための。
ひとつの契機になって欲しいと、勝手に願を掛けている。

家庭で、学校で、会社で。
『私はあなたと違うんです!』
何だかワクワクして楽しいような気がする・・・のは自分だけだろうか?

2008年9月4日木曜日

スローはファーストかもしれない。

最近、ゆっくりする機会が増えたようにも思う。実際今こうしてブログなど書いていたりする。
とはいえ、こなしている仕事の量×品質・・・成果みたいなものは、かえって総量が増えたようにも思う。
ニュアンスが微妙なのだが、ゆっくり≒スローだとすれば、一定のスローが生活時間内にあると、
仕事や行動はファーストかもしれないと感じていたりする。要は今やりたいことをやろうと思えばやれるわけで
大事なタイミングを逃さないし、その気になってやれるわけである。

以前某社で秘書をしていた頃、同期の友人と深酒していたとき。彼が言った言葉がまだ記憶に残っている。
「社長秘書ってさあ、寿司屋の板さんみたいだよね。客の注文があればすぐ応えてパッとだしてさ。それが終わったらまた立ってる。忙しくっちゃあいけない。立ち様が忙しく見えてもいけない。どこか常に余力を残してるみたいにさ・・・。」
二人で寿司でも食べてたのだろうか?
『なるほど、そうだ。。。』 そう思いながらも、こういう立ち方は、当然おいそれと真似できるものではない。

時々伺う天ぷらやの親父は、店を一人で切り盛りしているが、客其々の進み方・表情、鍋の中のひとつひとつの揚がり具合とが絡まって動いている。過日は飽き始めた4歳の子供の変化を、いの一番に見抜いて見せた。いつもながら目配せの確かさはたいしたものだと感心させられる。客の我々一人一人が、鍋の中にある具材みたいに見えているんだろうか~(笑)

少し寒くなってきたし、秋の食材で天ぷらも良いかもしれない。